泣き崩れる母、励ます私 脳腫瘍10
大病院からもらってきたMRIの画像を見て、
気さくな医師は
「脳に腫瘍がありますね」
「これが痛みを引き起こしてたんだ」
端的に、陰のところを指して説明しました。
テグレトールもだんだん体に慣れてきて、服薬量も増えてきました。
やる気ない半音下がって聞こえる他にも、お恥ずかしい話、失禁とか、いろいろ今までの自分ではない副作用にも悩まされ、私のなかではテグレトールでおさえきれないという思いがあり、こうなったら手術しか頭にありませんでした。
しかし一緒に聞いた母親は…
大 号 泣6>
そりゃね。
小さい頃から色んな病気させてきて、落ち着いた頃にコレですもんね。
私以上に、母が不憫でなりませんでした。
「大丈夫、脳腫瘍っていっても手術したら治るから」
「頑張っていくしかないじゃん」
「泣かないで、しっかりしよ?」
へたりこむ母を椅子に座らせ、
一生懸命おちつかせていました。
待ち合いの人の目には我々がどう写っていたのか…笑
脳腫瘍なの、わたしなんですけど…
小さい頃から脳内に垢?のようなものが生成され、それが年齢とともに肥大化し、あらゆる脳神経を圧迫したり、影響をおよぼすのだとか。
悪性のものではないので、まだありがたい方なんです。
ここで、ようやく6月19日の夜食ラーメンのゴールは、一ヶ月半の時を越えて脳腫瘍、ということになりました。
自殺病 脳腫瘍9
ちょっとうわっ!とおもった記事があったのでいんようします。
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三叉神経痛の特徴は、突発的な刺すような痛みです。この痛みは、人間の3大疼痛のひとつに数えられる発作的な電撃痛として知られ、海外では痛みのために自殺をしてしまうという意味で自殺病(Suicide Disease)と呼ばれることもあります。命にかかわる病気ではありませんが、痛みは日常生活に大きな影響があるため強い精神的苦痛を伴います。
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うん、確かに自殺したくなるくらいの痛みと苦しみです。
テグレトールが効いてきた=三叉神経痛なので、まずはそのげんいんを調べるために、ま、消去法みたいな意味合いで、脳に腫瘍がないかMRIで脳を撮って来てくださいと言われました。
何もなければ、三叉神経痛の神経をうまく剥がす?手術にむけて頑張るから、とのことで。
大病院でMRIに入り、精密検査を受けました。
私は、MRIのモノマネできるんですけど
共感してくれる人が少なすぎてイマイチブレイクしきれていません。
細かすぎるモノマネにでたいくらいです。
テグレトールの副作用 脳腫瘍8
テグレトールで痛みの症状は和らいだものの、某inゼリーのみでの栄養接種だった日々が祟り脱水状態になって点滴を打ったりもしました。
そんなこともありつつ、会社で異変を感じます。
「あれ?電話の内線の音、変わりました?」
しかし、いつもと同じだと言われました。
でも、私には何だか低く聞こえて、電話機を交換したのかと思うほどに違和感があったんです。
そして仕事の帰りに寄った量販店で、とんでもない曲を耳にします。
森進一が宇多田ヒカルの曲をカバーしている
マジか!
そんなニュース知らなんだ!
どうした森進一!
なぜ許した宇多田ヒカル!
いろんな衝撃でワナワナしたのを覚えています。
しかし、自宅でネットで調べてもそんなニュースは出てこない。
おっかしーなー。
そんなとき、つけっぱなしにしておいたテレビから
呪いのような歌が流れてきました。
ピアノ売ってちょうだい~
ヒィィィィ!!!
あれです。
地デジになり画面比率が変更されてもなお両端をぼやかして誤魔化してまで未だ現役で流れている、タケモトピアノのCMです。
財津一郎さんのあの歌声が、今までより更に低い声で流れてきたんです。
これは…
私の耳がおかしいやつや
悟りました。
電話の内線が低くなったわけでもなく
森進一が宇多田ヒカルをカバーしたのではなく
ただ、全てが半音下がって私の耳に入ってきていたのでした。
テグレトールには、副作用として音が半音下がって聞こえる場合があるとの報告があるようです。
ネットではそう書いてあるけれど、後に登場する脳外科医はそれを認めてくれませんでした。
なに?
私の絶対音感が羨ましいの?
ヘェッ!(春日っぽく)
まぁ、それはよいのですが、とにかく今まで聞き慣れていたメロディーが半音下がって聞こえ始めると、何だか違う世界に来てしまったような、何とも座りの悪い日々になりました。
わずかな事です。
CMのチャラーンみたいな音でも、毎週楽しみにしていたドラマの主題歌も、バラエティーのテーマ曲も、何もかもが若干やる気ないように聞こえてきます。
あれは不思議な体験でした。
神経痛…ペインクリニック? 脳腫瘍7
三叉神経痛というワードを貰い受け、すでにゲッソリだった私は近くのペインクリニックに行きました。
ペインクリニックとは、痛み専門の病院。
大病院にも整形外科と併設している場合もあるかと思います。
当時、母親が腰痛で罹っていたこともあり、予約もすんなり取れました。
ただ、当時の私はもう喋れない。
この症状をどう伝えるのか
痛みの恐怖で喋ることも出来なくなっていました。
三叉神経痛の、下顎の神経にトリガーポイントがあり、舌の動きなどで痛みが出るようになっていたんだと思います。
どこにさわると痛いのかがわからないので声が出なくなっていました。
(ていうか何もしなくても痛みが走ったこともあった。どんな罰ゲームよ)
伝える手段。
手紙です。
自宅でパソコンにカタカタと打ち込んで、それを医師に見せていました。
最初に「話すと痛いので喋れなくなっていますので書面で失礼します」
から始めて、時系列に症状を書き連ねました。
きっかけが夜食のラーメンという事以外は事細かに書面で伝えました。
ラーメンが重要なポイントだったらどうしようと書かないことを躊躇い逡巡したのは内緒です。
もう何が原因かわからないと、夜食のラーメンですら元凶に思えてくるんです。末期です。
ちなみに医師は気さくな方で、手紙を受けとると
「あらまぁご丁寧に」
「性格出るねぇ」
「さすがお母さんの娘さんやねぇ」
(ちなみに母の性格は几帳面です。
私はそうでもないと思うのですが、初対面で無言でパソコンでのレポートみたいなのを渡されたらそう言うしかないですよね。)
そんなことを言いながら医師はそのレポートを読み、テグレトールという薬を処方してくれました。
「これが効いたら三叉神経痛だってことになると思うから飲んでみて」
効くかもしれない薬…!
もう、希望の光差しまくりフェスティバルです。
そのテグレトールを飲み始めたら、痛みがなくなりました。
痛みとーる!テグレトール!
久しぶりにうがいをし、歯を磨き、口の中を清潔にできました。
三叉神経痛ってなに? 脳腫瘍6
以下こむずかしい説明。
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三叉神経痛は、主に三叉神経が血管によって圧迫されることを原因として発症します。
顔面の感覚は三叉神経が司り、
眼神経(第1枝)、上顎神経(第2枝)、
下顎神経(第3枝)に分かれています。
そのため、三叉神経が圧迫を受けると、
顔面に激痛が引き起こされる三叉神経痛の発症に至ると想定されています。
三叉神経への圧迫は血管によるものが代表的ですが、そのほか腫瘍が原因となることもありえます。何が圧迫の原因になっているかによって、どのような治療を行うかが検討されます。
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はいここ!はいここマダガスカル!
やっと腫瘍の登場です!!
おまたせ!
でも、当時の私がたどり着くのはもう少し先の話なので、あとしばらくお付き合いください。
マダガスカル行きてー。
口の臭い女 脳腫瘍5
食事もろくに摂れなくなり、栄養ゼリーを口に含まず喉の奥に直接流し込む手法で何とか栄養をとっていました。
痛くもない歯を削られ、神経を抜かれ、
セカンドオピニオンからさらに浮気をして大病院の口腔外科にも行きました。
そこでも原因がわからず。
しかも、その頃は歯磨きも痛くて怖くて、うがいすら恐怖でした。
常に痛いのではなく、不意に電撃痛が走る恐怖です。
口の中に低周波治療器のような、いや、スタンガンを忍ばせているようなものです。
なので私の口はかなり口臭がきつかったと思います。
だって歯磨きもうがいもままならない日々が半月。
看護師さんが
「だいぶ口臭もするので、歯は磨きましょうね」
と言われた言葉が未だに忘れられません。
私だって磨きたいよ!
好きで口臭くせぇ女になってんじゃねぇよ!
悔しくて涙が出ましたが、喋るとスタンガンが発動するかもしれない恐怖で、黙って俯いていました。
そして口腔外科とも絶縁し、栄養剤を頂いた歯科医での治療も続いていました。
そして万策尽き果てた女医さんがこんな言葉を口にされました。
「もしかすると、三叉神経痛かもしれない」
歯の捻挫の次は神経痛か!
泣きそうでしたが、歯ではない病気で、それに治療法があるならと希望の光が差したようにも思えました。
原因がわからない辛さ 脳腫瘍4
脳腫瘍とか言いつつ、歯痛のはなしが続きます。
ごめんなさい。
その後、やはり噛んだら痛い、のではなく、
なにかの弾みで電撃痛が走るようになりました。
しかしイケメン歯科医は捻挫と言います。
そんなに痛みが続くなら歯医者を替えてみては?、と職場のバイトさん達にセカンドオピニオンを激しく勧められ
「確かにイケメンだけではどうしようもない問題ってあるわよね…」何故か上から目線で納得し
親が通ってる歯科医に替えて、ボチボチ通い始めました。
しかし治らねー!(卓袱台ターンオーバー)
下らん質問にも色々と答えて話してくれる良い感じの女医サンなので信じてついていこうと思っていたのですが
なんかこう「ここだと思うんです…」と私が控えめに訴える歯は触らずに他の歯ばっかり弄るのが切なかったです。
こちとら素人だから強く主張できないしなぁ。
でもどう考えてもここが痛んだけどなぁ。
7月から色々と職場の事情も大幅に変化してバタバタするので歯痛なんかでヘバってる場合じゃないのに
この頃には普通の食事をする気にもなれず
(痛みがいつ走るかわからなくて恐怖)
ゼリー食ばかりで精神的にもキツく、
「辛いよねぇ」と女医さんに言われただけで
ブワッ(';ω;`)と涙が出てしまったほどでした。
ほんとに辛いっす。
しかし泣こうと思ってないのに泣けてしまうのは恥ずかしいです。
原因が判れば頑張れたんです。
治療中の痛みなら我慢できる人間だったはずなんです。
「わかんないけどココ治しましょ」とか
「この薬を試しに飲んでみましょ」状態は、
精神的にも肉体的にも厳しいということに、うちひしがれました。
で、診察後、精算したあとで「栄養とらないとね」と医療用の栄養飲料とか貰いました・・・キティちゃんの袋に入れて。
キティちゃんなんかにだまされないぞ!と思ったけど可愛くて和んでしまった当時の私。
なんかもう駄々こねた患者みたいでハズカシスでしたが、親身になってくれてる事がとても有り難いです。
しかし治らねーと意味がNeeee!(エンドレス)
ダイエットくらいのメリットがないとやってられないのですが、やつれるだけで痩せNeee(もういい
そんなかんじで余計な歯の治療を経て、精神的にやつれていきました。痩せんけど。
食べられないときの栄養剤としても。